プールをつくるには、どれくらいの費用や時間がかかるのでしょうか?コストや施工期間、施工方法、メンテナンス、設置場所など、自宅にプールを導入する前に知っておきたい基本情報についてまとめています。
プールの施工や維持費はいくら?
プライベートプールの設置を考えたときに、まず思い浮かべるのがコストではないでしょうか。プールをつくるには、施工費用と維持費がかかります。施工費用は、大きさや仕様、施工方法にもよりますが、300~800万円というのが相場です。
維持費は、水道代や電気代、薬剤代などで、10,000円前後を目安に考えておくといいでしょう。
どれくらいでできる?
プールができるまでの流れを紹介
プールの施工期間は、使用する素材や施工方法によって変わりますが、2週間~1カ月ほどといわれています。
組み立て式プールの場合は、工場でユニットを製作して現場で取り付けることができるのですが、コンクリート製のプールの場合は、現場施工のため天候等にも左右されますし、固まるまでの時間もかかります。
プールの施工方法は
どんなものがある?
プールの施工方法にはおもに、FRP、コンクリート、ステンレスなどがあります。FRPは軽くて強度が強く、金属を使っていないので錆びる心配もありません。
コンクリートは頑丈で造形性が高く、剥離した場合も部分的な補修が可能です。ステンレスは重量が軽く腐食が起こりにくい、コンクリート製よりもコストが安いというメリットがあります。
最近、注目を集めているのは、低コスト・省スペースで設置できる「自立型躯体パネル+強化コンクリートプール」です。デザインの自由度が高いので、カスタマイズも可能です。
プールのメンテナンスは大変?
プールの劣化は水漏れにつながります。水漏れを起こしてしまうと、自分たちの敷地だけでなく、近隣にも影響を及ぼしてしまい、莫大な修理費用がかかってしまいます。そのため、定期的にメンテナンスをして、劣化のシグナルを早期に見つけることが重要です。メンテナンスが必要な場所は、プール槽、プールサイド、設備機器などです。
自宅にプールを設置するなら
どこがおすすめ?
自宅にプールをつくる場合の設置場所には、庭、屋上、中庭、室内があります。庭は後からでも設置しやすく、家の構造や間取りによる制限もありません。
屋上は、庭がない、庭が狭いという場合でも設置可能で、外からの視線も気にならず、プライバシーが守られます。中庭は建物に囲まれているので外からの視線を気にせず、重量や間取りを気にせずにすみます。
室内は1年中プールを使用したいという人におすすめ。天候や寒さを気にせず、プライバシーも守られます。
プールを温水にするには?
自宅のプールを温水にするためにはシステムが必要です。温水化のためのシステムには、ヒートポンプ方式と熱交換方式があります。ヒートポンプ方式は空気熱を利用した方法で、少ないエネルギーで熱に変換できるのが特徴です。熱交換方式は熱の性質を利用したもので、一年中温水化ができるというメリットがあります。
プールろ過機とは?
プールろ過機とは、プールの水質を良好な状態に保つための大事な設備を言います。 屋外に設置されたプールには、木の葉や草花の胞子、虫、ほこりなど、さまざまな異物が混入します。また、大腸菌などのように、人の体に付着している有害な菌が水に混入してしまうこともあります。 プールを安全かつ快適に使用するためには、これらの汚れを除去することが大事。自宅に設置するプライベートプールについては、厚生労働省が細かい規定を設け、定期的なプールの浄化を推奨しています。
プールの防水方法とは?
プールの防水方法にはさまざまな工法があります。こちらのページではコンクリートなどの構造物そのものに防水処理を行う「躯体防水」、プール内部に防水性のある塗料を塗布する「塗膜防水」、シート状になっている防水剤を貼って防水を行う「シート防水」という3つの方法について特徴などを紹介しています。
それぞれの防水方法にメリットやデメリットがありますので、どのような違いがあるかをしっかりとチェックしておきましょう。
自宅にプールを持つメリットと注意点
自宅にプールを設置した場合にはさまざまなメリットが得られます。例えば、周囲の目を気にせずに子どもも大人もプールを遊び場として使えることや、リラックスした時間を過ごせる空間を得られること、プールを健康増進のために活用できるといったメリットがあります。
ただしメリットがある反面注意したい点もあることから、さまざまな情報を得た上でプールの設置について考えること、さらにプールの施工実績が多い業者に依頼するといった点が重要となります。
自宅にプールを持つ際に考えるべきポイント
自宅にプールを設置したいと考えた場合には、さまざまな点についてあらかじめ考えておく必要があります。例えば、「設置後は十分な管理を行う必要がある」という点。管理が行き届いていない場合には、蚊が大量発生するなどして近所に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
他にも、「施工を依頼する場合には信頼できる業者を選ぶ」、「屋上に設置する場合には耐荷重を考慮する」といった点など、注意しておきたいポイントについてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。