地震や災害に強いプールとは

過去の地震によるプールの被害

地震は予測不可能な自然災害であり、その影響は私たちの日常生活に大きな変化をもたらします。特に、東日本大震災の際、岩手・宮城・福島・茨城の各県では多くのプールが被害を受けました。この中で、特に昭和50年代以前に建設された古いプールが大きな影響を受けたのです。宮城県ではプールの約6割が被害を受け、福島県では被災したプールの修復が進まない状況がありました。

この事例から、プールの安全性と防災機能の重要性が浮き彫りになります。地震に強い構造と、災害時にプール水を利用できる設計は、今や必須の要素。個人宅用のプールをお考えの方は、このような点を重視し、信頼できる施工会社を選ぶことが重要です。

地震に強い構造のプール

地震によるプールの被害は、主に漏水によるものです。通常のプールは、躯体と防水部分が一体化されており、地震による揺れでクラックが発生しやすい構造です。しかし、新しい設計技術を採用することで、この問題は解決できます。

プールカンパニーが提供するマジラインプールは、躯体に強化PVCライナーを取り付け、水圧によって圧着する構造を採用しています。この設計により、プールの水は大きな袋の中に入っているような状態となり、地震による躯体のクラックが生じても水漏れを防ぐことが可能です。また、躯体は自立できる構造で、地震の際にも安定性を保ちます。

プールの水を災害時に活用

災害時には、飲料水や生活用水の確保が不可欠です。一般的に、一人あたり3リットル×3日分の水が必要とされていますが、これは最低限の飲料水の量です。実際には、飲用以外にも炊事や風呂、トイレにもかなりの水量が必要になります。

たとえば、3.0m×7.0mのプールには約23,000リットルの水が含まれており、これは200リットルのお風呂約115杯分に相当します。災害時には、このような大量の水が非常に役立ちます。電力が供給され、ろ過機が稼働し衛生面が保たれた状態であれば、浄水機器を用いて飲料用にも利用可能です。

2016年の熊本地震では、プールカンパニーが施工したプールが、地震による損傷を受けず、防水用水として地域住民に供給された事例があります。

電力供給が途絶えたことによる藻の発生はありましたが、トイレ用水などには利用されました。

この事例からもわかるように、地震に強い構造のプールは、災害時の水の確保という重要な役割を果たすことができます。プール施工を検討している方は、これらの点を十分に考慮したプールの設計と施工を行っている会社に相談することが望ましいでしょう。安心して利用し続けられるプールをお探しの方は、ぜひご検討ください。

展示場で確かめるのがおすすめ

ここでは地震や災害に強いプールについて紹介しました。
プールを設置したいと思ったときには、安全性も含めてきちんと確かめたいですよね。そこでこのサイトでは、これまで紹介したようなプールが実際に見られる展示場を紹介しています。

お近くの展示場に是非、足を運んでみましょう。