pool construction method ーよくわかるプール施工ー
sponsored by プールカンパニー
ロゴ
プールイメージ プールイメージ
プールイメージ
プールイメージ プールイメージ
pool construction method ーよくわかるプール施工ー
バナー
menu

プールろ過機とは?

目次
マジラインプールフィルターの画像
画像引用元:プールカンパニーの手がけるマジラインプールフィルター

プールには、さまざまな要因で汚れが発生します。良質な状態の水質を維持するためには、一定の基準にしたがって汚れを除去しなければなりません。プールの汚れを除去する主な方法の1つが、ろ過機の使用になります。ここでは、プールの汚れの原因や浄化方法、プールの水質基準、プール用ろ過機の主な種類などについてご紹介しています。

プール水の汚れと浄化方法

プールには、さまざまな要因で汚れが生じます。清潔な水質のプールを楽しむためには、一定の基準にしたがってプールを浄化しなければなりません。
プールの汚れの主な原因は、人の体に付着している各種の菌、皮脂、木の葉、草花の胞子、虫、ほこりなど。これらの汚れに対し、ろ過機や消毒剤などを使用して水質を浄化します。 なお、「ろ過」とは、水中にある汚れを水から分離させることを言います。

プールの水質基準とは

プールの水質について、国は一定の基準を設けています。厳密には、学校用のプールが文部科学省、学校以外のプールが厚生労働省が別々で基準を設けています。自宅敷地内にあるプライベートプールについては、厚生労働省の基準で水質を管理することとなります。

厚生労働省が定めたプールの水質基準の主な内容は、たとえばpH(水素イオン濃度)については、「5.8~8.6」が基準値とされており、使用前に1回以上の測定が推奨されています。
また、遊離残留塩素濃度については「0.4mg/L以上~1.0mg/L以下」が基準で毎日午前中1回以上・午後2回以上(うち1回はピーク時)の測定、大腸菌(糞便性の指標)については「不検出」が基準で毎月1回以上の測定が推奨されています。 ほかにも、いくつかの水質基準が設定されています。

ろ過装置の処理水量と水質基準

マジラインプールフィルターの画像
画像引用元:プールカンパニーの手がけるマジラインプールフィルター

厚生労働省は、プールのろ過装置に関して「処理水量」と「処理後の水質」の2つの基準を設けています。

処理水量の基準

循環ろ過装置の処理水量について、プールの用途や計画遊泳者数に基づき、1時間につきプール本体の水量に循環水量を加えた全容量の「1/6以上」の処理能力が必要です。
また、夜間に循環ろ過装置を停止するプールでは、同「1/4以上」の処理能力が求められます。

処理後の水質の基準

循環ろ過装置の出口における水質について、濁度が0.5度以下が最低基準となっています(できれば0.1度以下が望ましい)。

プール用ろ過装置の種類

マジラインプールフィルターの画像
画像引用元:プールカンパニーの手がけるマジラインプールフィルター

プール用ろ過装置の主な種類として、「砂ろ過装置」「可逆式珪藻土ろ過装置」「カートリッジろ過装置」の概要や長所、注意点などを確認してみましょう。

砂ろ過装置

砂や砂利を用いて水をろ過する装置です。ポンプによってプールの水をタンクへ送り込み、散水装置によって水をろ材表面に散水。砂ろ過層と支持層によってろ過された水が集水装置に集まり、タンクから外へとろ過水が排出される仕組みです。
近年、これら一連の流れが自動化された砂ろ過装置も登場しています。

凝集剤を使用すればろ過制度が10~20ミクロンと比較的良好なこと、後述するカートリッジろ過装置とは異なり逆洗が可能なこと(若干の汚れは残る)などが、砂ろ過装置の長所となります。
一方で、マンホールを空けた状態でタンク内部の点検が必要となり手間がかかること、大きな設置スペースが必要となること、搬入路を広く確保しなければならないこと、他のろ過装置に比べて設置費がもっとも高額なこと、ろ材の取り換え費用が高額になることなどが、砂ろ過装置の注意点となります。

可逆式珪藻土ろ過装置

珪藻土粉末、または珪藻土粉末に類した粉末をろ過助剤として過膜を作り、このろ過膜を通じて水をろ過する装置です。ろ過タンクのほかにプレコートタンクが設けられ、この中に珪藻土が入れられています。 タンク内には圧力計を設置し、ろ過膜の目詰まり具合を判定。浄化機構を通じて汚れたろ過膜を落とし、新しい珪藻土を入れる流れとなります。

ろ過制度が1~5ミクロンと他のろ過装置に比べてもっとも優れていること、一般細菌や藻類の除去もできること、短時間の逆洗でろ材表面の汚れを落とせること、性能の低下がほとんどないこと、ステンレスおよびPP製なので耐食性が高いこと、比較的狭いスペースでも設置が可能なこと、ろ材の交換頻度が少なく他のろ過装置よりもランニングコストが安いことなどが、可逆式珪藻土ろ過装置の長所となります。
一方で、珪藻土の取り扱いに手間がかかる点は、可逆式珪藻土ろ過装置の注意点とされています。

カートリッジろ過装置

ろ過タンクの中に設置した複数のカートリッジ式ろ過材により水をろ過する装置です。ろ過材の外側からプールの水を送り込み、ろ材の表面で粗い汚れを除去。その後、ろ材の内層で細かい汚れを取り除き、ろ過された水をプールへと戻す仕組みです。
電源のオン/オフのみで操作できるため、3種類のろ過装置の中では、操作性の良さにおいて優れています。また、操作弁が不要であることから他のろ過装置に比べて設置費が割安なこと、砂ろ過装置よりもタンクが小さくろ材も軽いことなどが、カートリッジろ過装置の長所です。

ろ過精度は5~30ミクロンで、カートリッジを交換することでろ過精度が選択できます。ろ材に汚れが残ることで徐々に性能が低下するため、ろ材を交換するランニングコスト必要となります。水質を維持するため、定期的にカートリッジの清掃が必要になることも、他のろ過装置に比べた場合の注意点とされています。

マジラインプールフィルターカートリッジの画像
画像引用元:プールカンパニーの手がけるマジラインプールフィルターのカートリッジ
プールにあったろ過機を選択することが重要

ろ過機の選び方は、プールのサイズや用途で変わります。又、イニシャルコストやランニングコストをどの様に考えるかでろ過装置の種類も変わってきます。プールメーカーやプール施工会社を選択する前に、プールに関する知識のある方に早めにご相談ください。

市川氏

プール施工のプロフェッショナル
pool company 市川さん

取材協力
フランス製「マジラインプール」を販売している
プールカンパニー|pool company

プールカンパニーでは、日本におけるプール文化の普及を目指し、フランス製「マジラインプール」を販売。ただプールを販売するだけでなく、プールのある暮らし、水のある風景をデザイン・提案することを心掛け、自宅の家庭用プールからヴィラなどのリゾート施設プールまで手掛けています。プールカンパニーの運営会社は、数々のリゾート開発と設計の実績を持つ株式会社プロスパーデザイン。単独のプールの設計・施工をはじめ、一級建築士事務所としてのノウハウを駆使したサービスを提供しています。

プール施工のプロが解説!
プールの施工で失敗しないための3つのポイントとは?

「庭にプールを作りたい」「ホテルやヴィラにプールを建設したい」「プール付きの戸建てを建てたい」
けれど、プールをつくるにはどのくらい費用がかかるかわからない方が多いのではないでしょうか。そこで、当メディアでは、 世界各国で45,000台以上のプール設置実績を誇る「マジラインプール」の日本での販売元「プールカンパニー」に取材協力を依頼し、プール施工のプロにプールの施工費、維持管理について解説して頂きました。業者選びのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。(※2023年2月22日調査時点)