混雑を避けてリゾート気分を味わいたい人に人気のプライベートプール。特にコロナ以降はロッジ、コテージなどの宿泊施設にプールがあることで非日常感を楽しめると人気になっていることも事実です。今回は、ロッジにプールを導入するメリットや、導入時のポイントについてまとめました。
リゾート施設に求めることは変わってきている
従来、リゾート施設に非日常感やラグジュアリー感を求める人が多かったのですが、コロナ以降はリゾート施設に求めることも変わってきています。旅行するグループ人数が縮小され、安全性や清潔さ、プライベート感、環境への配慮などを求める人が増えています。
中でも、プライベートな時間を過ごすことができる場所、施設は、感染の懸念を避けつつ一か所でじっくりと滞在できる場所は人気となっており、そこでスパやプライベートビーチ、専用プールの有無を重視する人も増えているのです。プールはコロナや日常のストレスを解消するためのリラックス、運動施設としての役割も持っています。
また、宿泊施設についてもコロナ前後により変化が出ています。国内旅行で利用されていた施設は、旅館やリゾートホテル、ビジネスホテルなどが上位を占めていました。
しかし、コロナ以降はラグジュアリーホテルやグランピング施設の利用が大幅に増加しています。利用している宿泊施設タイプのアンケート結果がこちらです。
施設名 | コロナ前 | コロナ後 |
---|---|---|
旅館 | 53% | 60% |
リゾートホテル | 40% | 56% |
ビジネスホテル | 44% | 37% |
シティホテル | 36% | 36% |
ラグジュアリーホテル | 12% | 27% |
グランピング | 3% | 17% |
リゾートホテル、グランピング、ラグジュアリーホテルの利用者数が大幅にアップしていることが分かります。ワンランク上の非日常感や、プライベート感を求める人が多いためでしょう。
グランピングはコロナ前まで利用者数はかなり低かったのですが、キャンプと比べて初心者でも安心して利用できますし、感染リスクを抑えつつ自然の中で非日常感を楽しむことができるため人気となっているようです。
これからの宿泊施設には、利用者のニーズに応えた施設やプランを用意することが求められるでしょう。
キャンプ場やロッジにプール導入することによるメリット
キャンプ場やロッジも、自然の中で非日常感を楽しめる施設です。その中でプライベート感がありながらもラグジュアリーな体験ができる、「付加価値」をつけることで他社との差別化を図ることができます。
そこでおすすめなのがプールです。プールをつけることにより付加価値がアップするだけでなく、価格帯も上げることができます。
宿泊費用は上がるかもしれませんが、利用者は部屋の前にプールがあるだけでリゾート感を感じることができ、その空間そのものの価値が上がるのです。
プール付き宿泊施設は女子旅でも人気
海沿いのキャンプ場やロッジにインフィニティプールや夜にライトアップされるナイトプール、プライベートプールなどがあれば、女子人気も獲得できます。
プールのあるグランピング施設も増えてきており、女子旅におすすめとして紹介されています。
家族旅行の需要も獲得できる
プールを導入することによるメリットとして、家族連れ旅行の需要を獲得できる点も挙げられます。プール付きの施設は子どもに人気ですし、ロッジやキャンプ場内にプールがあることで移動することなく旅を満喫することができます。
子ども連れの旅行は移動も大変です。1か所で楽しめるロッジがあれば、利用者に喜ばれるでしょう。プライベートプールであれば、他人の目や迷惑を気にすることなく楽しむことができます。
プールの導入の際によくあるお悩み
プールのスペース確保が難しい
キャンプ場やロッジにプールを導入するためには、限られたスペースの中でやりくりしなければいけません。プールを設置するためのスペースが不十分である、他の施設を動かす必要があるなど、そもそもプールの場所が確保できないこともあるでしょう。
また、キャンプ場やロッジなど自然の中にある施設では、プールを設置することにより景観が損なわれてしまうことに注意しなければいけません。環境と調和がとれるようなプールづくりを考えなければいけないでしょう。
建設費用と初期投資コストがかかる
プールを導入する際には、当然建設費用として施工コストがかかってきます。相場は400~1,000万円とも言われており、決して低い金額ではありません。本格的な25mプールを作るとなれば、その費用は5,000万円を超えてくるでしょう。
プールの施工費用には、部材代金や工事費用などが含まれています。プールを設置する場所が屋上や屋内となれば、建物の構造が水の重さに耐えられるような工事を行う必要があるので、費用が高くなってしまう点にも注意が必要です。
このように高額なコストが建設時にかかるとなれば、小規模なビジネスオーナーには大きな負担となります。プールの導入を断念してしまう理由の1つとなり得る大きな問題です。
プール管理の手間とコストがかかる
プールの日常的な清掃やメンテナンスは、プールのオーナーとして欠かすことができない「管理」です。メンテナンスをする場所としては、以下が挙げられます。
- プールの躯体
- プールサイド
- 設備機器
プールの躯体が劣化すれば水漏れの要因となり、周囲に大きな被害が出てしまうリスクがあります。破損個所によっては、ケガの原因にもなるでしょう。
設備機器が正常に稼働していなければ水質が悪化する恐れがあります。壊れれば修理が必要となり高額な費用がかかることが想定されるため、日ごろからチェックしておくことが大切です。もちろん、排水溝や側溝の掃除も日々行わなければいけません。
専門的な知識がなければ大変なことも多いため、維持管理については懸念事項として考えておく必要があります。
また、プールを建設した後にも、維持費用がコストとしてかかってきます。水をすべて入れ替えれば相当な水道代がかかってきますが、ほとんどの場合で水はろ過装置を使用することとなります。水を入れ替えることは滅多にありませんが、蒸発などにより水量は減るのでその都度水を補充しなければいけません。また、温水プールにするとヒーターが必要となり、やはりコストがかかってくるでしょう。
導入を検討するならこの項目をチェック
限られたスペースに施工が出来るかどうか
プール導入で悩みの1つとして挙げられるのが、設置スペースの問題です。プールを施工する際にはプールそのもののサイズはもちろんですが、ろ過装置、ポンプが欠かせないため、それらの設置スペースも考えなければいけません。
プールカンパニーであれば、完全オーダーメイドでのプール設置が可能となるため、希望に合わせたサイズでの施工も可能です。コンパクトでスピーディーな施工を可能としているのは、プールそれぞれの管理機能を設置する個別管理を行っているためです。複数のプールを1か所でろ過しようと思えば広いスペースが必要とはなりますが、1つのプールに対して1つのろ過機、1つのポンプを使用するプール施工が可能であり、コンパクトにまとめることができるのです。
また、個別管理を行うことでお客様に合わせたプール適温に設定できるメリットもありますし、システムに不具合が生じた際にもすべてのプールを使用不可にすることなく、不具合のないプールはそのまま利用することができます。
サポート面
プールをせっかく導入しても、運用していく中でトラブルが起こる可能性はゼロではありません。トラブルが起こったときのアフターフォロー、サポートがなければ、1人で解決しなければいけませんから時間、費用、手間すべてがかかってしまうでしょう。
プールカンパニーは各都道府県に拠点があり、何か起こったときのサポートサービスは強い特徴があります。先ほど紹介した通り1つのプールで1つのろ過機を設置するため、トラブル発生時の被害も最小限に抑えられるのも魅力です。
また、プールカンパニーが施工するマジラインプールは87個の国際特許を取得し、設備が充実したオーダーメイドプールを製造し、世界35か国で50,000台以上のプールを設置してきた実績があります。
導入実績
プール施工を頼むのであれば、やはり実績の豊富な業者に依頼したいものです。プールカンパ二ーはクライアントが日本全国にいて、日本でのプール施工実績は300基もあります。
例えば下記のような施設への導入に対応しています。
- 宿泊施設
- ヴィラ
- 保養所
- グランピング施設
- ダイビング施設
- 動物病院
- 高齢者施設
様々な施設に設置してきた実績があるため、キャンプ場やロッジへの設置にも柔軟に対応してくれるでしょう。
地震に強い
日本は地震が多い地域ですから、地震でプールが破損してしまう、水漏れしてしまう点が不安かもしれません。過去にも、古いプールが地震により被害を受けた事例がありました。
プールカンパニーでは、躯体に強化PVCライナーを取り付け、水圧によって圧着する構造を採用。地震により躯体にひび割れなどが起こったとしても、水漏れを防ぐことができます。
また、地震により断水が発生した際にプールの水があれば、水の供給に役立てることができます。実際、熊本地震ではプールカンパニーが施工したプールで防水揚水として活用された事例がありました。トイレの水などに活用できるため、いざという時の備えになります。
ロッジやキャンプ場へのプール導入は付加価値となり得る
コロナ以降、グランピングを利用する旅行者が増えています。非日常的な空間やプライベートな環境を求める人が増えており、ロッジやキャンプ場へのプール導入はそれらの需要を取り込むアイテムとなり得るでしょう。
施設の付加価値となり宿泊費用を上げることができます。また、女子旅や家族旅行などのニーズにも対応できるでしょう。
プールを導入する際には費用対効果を考えることが大切です。限られたスペースでプールを施工でき、維持管理負担を抑えてしっかりとしたサポートが受けられる業者を選びたいですね。
オペレーション効率を高めるために
ロッジ・ヴィラに設置するプライベートプールのサイズは、限られた清掃管理時間内で対応可能なサイズをお勧めします。サイズが大きすぎるとプール内の清掃や水の補給、水の入れ替えなどが間に合わなかったなどオペレーションに影響が出ます。
プール内の清掃には、水中お掃除ロボットが便利です。プール2つに対して1台の割り当てがお勧めです。
プール管理者用の制御盤(コントローラー)設置個所やメンテナンス用品置き場なども、オペレーションを考えて設計段階から計画することをお勧めします。特にろ過機などは建物デザインにも影響するので注意が必要になります。
また、騒音対策も重要です。利用者がプールで遊んでいるときにでる音は思った以上に大きいです。近隣への配慮が必要です。
プール施工のプロフェッショナル
pool company 市川さん
「庭にプールを作りたい」「ホテルやヴィラにプールを建設したい」「プール付きの戸建てを建てたい」
けれど、プールをつくるにはどのくらい費用がかかるかわからない方が多いのではないでしょうか。そこで、当メディアでは、 世界各国で45,000台以上のプール設置実績を誇る「マジラインプール」の日本での販売元「プールカンパニー」に取材協力を依頼し、プール施工のプロにプールの施工費、維持管理について解説して頂きました。業者選びのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。(※2023年2月22日調査時点)