pool construction method ーよくわかるプール施工ー
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自宅用プールの構造と種類を解説

自宅プールの構造と設置タイプ

プールの主要構造要素(躯体/内壁/設備)

プールの躯体とは、地中に埋め込まれ外から見えない部分で、主にコンクリートやFRP、ステンレスなど耐久性の高い素材で形成されます。プールの形状を支える躯体は、施工の自由度や構造強度に大きく影響を与え、耐水圧への対応が求められます。内壁は水に直接接する部分で、主にタイル、塗装、PVCライナーなどで仕上げられます。

タイル仕上げはデザイン性が高い一方で、目地のメンテナンスが必要になるケースが多く、塗装仕上げはコストを抑えられる反面、定期的な再塗装が必要となります。PVCライナーは耐食性に優れ、施工性が高いものの、損傷時の補修手間を考慮しなければなりません。

設備要素としては、ろ過システムとポンプ、衛生管理用の消毒装置や水中照明などが挙げられます。ろ過システムは水質を一定に保つために不可欠で、循環量やフィルター方式の選定が重要です。水中照明は夜間利用時の安全確保と演出の両立を可能にします。全体として、これらの構造要素を理解することで、設置後の長期的な安全性と快適性を担保できるでしょう。

インガウンドと屋上・上置き型プールの違い

埋め込み型プール(インガウンドプール)は、地面を掘削して躯体を設置する方式で、敷地条件さえ整えばデザインやサイズの自由度が非常に高いのが特徴です。しかしそのぶん施工コストや工期がかかり、地盤改良の必要性など事前の調査と準備が不可欠になります。対して屋上・上置き型プールは、既存のデッキや屋上に直接設置できるため、短期間での導入が可能です。特に軽量なFRP製や組立式パネル型は建物の耐荷重を考慮しつつ手軽に設置できる点が人気を集めています。

ただし、屋上設置では耐荷重の確認、排水設備の確保、周辺への視線対策が必要であり、設置場所ごとのメリット・デメリットを慎重に比較すべきです。中庭や室内への設置も選択肢に入りますが、それぞれ換気や湿度管理、空調設備の導入コストが発生するため、目的や利用頻度に応じた検討が重要です。これらのポイントを踏まえ、自宅プールの設置方式を選ぶ際には、初期費用、メンテナンス性、景観への調和など多角的な視点で判断する必要があります。

素材・工法別プールの種類と特徴

アクリル樹脂製一体型プール

特徴

アクリル樹脂製一体型プールは、透明度の高さと加工のしやすさが大きな魅力です。可視光線透過率は約93%と非常にクリアで、水中の様子や水面下の自然な景観を楽しめます。工場で一体成型された既製品として供給されるため、現場での組み立て工程は最小限に抑えられ、短期間での設置が可能です。素材自体に耐衝撃性が備わっているほか、破損しても粉砕破片が鋭利になりにくい安全設計がなされており、小さなお子さまや高齢者がいる家庭にも適しています。

メリット・デメリット

この工法のメリットは、工場生産による高い品質管理と均一な仕上がりが得られる点です。照明やジェットバスなどオプションの組み込みも事前に行いやすく、デザイン面での自由度が高いことも魅力です。一方、輸入製品が中心となるケースが多いため、アフターサポートや部品交換に時間を要する場合があります。損傷時の修理費用も高額になりやすいため、保証内容やメンテナンス体制を導入前にしっかり確認しておく必要があります。

FRPプール

特徴

FRP(繊維強化プラスチック)プールは、ガラス繊維やカーボン繊維をポリエステル樹脂で固めた複合素材を用いて一体成型する構造です。継ぎ目が少ないため水漏れリスクが低く、成型工場で仕上げられたあと現場に搬入して設置できるため、天候に左右されずに短工期で導入できます。表面にはUV耐性のあるゲルコート塗装が施され、紫外線や薬品による退色を長期間抑制します。

メリット・デメリット

軽量かつ高強度という特性から、耐震性を重視したい住宅にも適しています。また水漏れや塗装の劣化リスクが比較的低く、ランニングコストを抑えやすい点も評価されます。一方で断熱性や保温性は他の工法に比べてやや劣るため、ヒートポンプやプールカバーとの併用が推奨されます。さらに、ゲルコートが劣化するとひび割れや剥離が発生しやすいため、定期的な表面点検と補修が欠かせません。

鉄筋コンクリート製(在来工法)プール

特徴

鉄筋コンクリート製在来工法プールは、現地打設によって型枠内に鉄筋とコンクリートを組み合わせて形成する伝統的な構造方法です。公共競技用プールと同等の堅牢性をもち、自由な形状や曲線デザインが可能なので、オリジナリティあるプールデザインを実現できます。現地での打設・養生期間を経るため、施工には数週間から数ヶ月を要する点が特徴です。

メリット・デメリット

高い耐久性と長寿命を兼ね備え、しっかりと施工されれば半永久的に近い使用が期待できる安心感があります。庭やデッキとの一体感を考慮したデザインも容易です。しかし、施工コストが高額になりやすく、打設後のひび割れ対策として防水塗装やタイル仕上げなど複合的な補修計画が必要です。さらに養生期間中は利用ができず、工期が長期化することから、予算とスケジュール管理が重要になります。

ステンレス製プール

特徴

ステンレス製プールは、主にSUS304やSUS316などの高耐食性ステンレス鋼板を用いて躯体を構築する工法です。薄板でも十分な強度を確保できるため軽量化でき、狭小地や屋上設置など耐荷重に制限がある場所にも導入しやすい特徴があります。表面が平滑で汚れが付着しにくく、清掃や衛生管理が容易です。

メリット・デメリット

耐食性・耐薬品性が高いため、塩水プールや温泉プールなど多様な用途に対応できます。加工性の高さから複雑な形状や曲線デザインも実現しやすく、高級感あふれる仕上がりが得られます。ただし、素材コストは他の工法に比べて高めであり、複雑な加工を伴うと施工費用が上昇します。また、金属特有の反射光や音の問題が生じる場合は、周辺の設計や照明計画で配慮が必要です。

樹脂ブロック結合型プール(デジョユ/マジライン)

特徴

樹脂ブロック結合型プールは、モジュール状の樹脂ブロックを現地で組み立てて躯体を形成する新しい工法です。フランス発祥のデジョユはパイプレスフィルタレーションシステムを内蔵し配管不要で省スペース設置を実現します。マジラインは金具を使わずにブロック同士をロック機構で連結し、深さや形状を300mm単位で自由に調整できるのが特徴です。

メリット・デメリット

どちらもPVCライナーで内壁を仕上げ、水漏れを抑えつつコンクリートで補強することで堅牢性と防水性を両立します。施工工期が比較的短く、組み立て精度さえ確保すれば漏水や変形を防止できます。ただし、ライナーの貼り付け均一性確保やブロック連結部の隙間対策、適切な埋め戻し材と排水計画など専門的な知見が求められるため、経験豊富な施工業者との連携が不可欠です。

まとめ

自宅プールを選ぶ際は、まず構造要素と設置タイプを理解し、アクリル一体型からFRP、鉄筋コンクリート、ステンレス、樹脂ブロック結合型といった素材・工法の特徴とメリット・デメリットを比較検討しましょう。初期費用やメンテナンス性、法規制・安全基準も踏まえ、自身の敷地環境や用途に合ったプランを選ぶことが大切です。

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